林業と保険との関係

製品として成り立つ育ち方をしていて出荷をするのに相応しい木々に対し、高速で回転するチェーンソーを当てて巨木をなぎ倒していく林業という仕事は言うまでもなく常に危険と隣合わせで、道具などが要因となり重傷を負う事は珍しくなく、命を落としてしまう事例も多々あります。
しかも、自然の山深い環境下で長時間にわたって仕事に励むので、伐採を実行するために使用する道具やなぎ倒した木とは全く無関係の事柄が要因となり怪我を負う事例もあり、日常茶飯事なのが蜂などの虫に複数箇所を刺されてしまう事や野生動物に襲われてしまうという事です。
蜂とは言ってもスズメバチなどであれば1度だけでもショック症状に陥り命を落とす事がありますし、猪などの野生動物に体当たりをされると骨折をしてしまう恐れもあります。
そのような自然の中に人間が入り行う仕事であるからこそ一般的な仕事には無い危険と隣合わせになり、他の仕事よりも労災保険の重要性が突出して高く従事者にとっては頼みの綱とも言うべき制度でありますが、実は林業と労災保険の関係性には一筋縄ではいかない問題があるのも事実です。
それは、従事者においては安心材料になるのが労災保険でありできるだけ制度を利用して治療に励みたいと考えている一方で、雇用をしている経営者にとってはあまり保険を適用させたくないと考えているという様子です。
雇用主と雇用者側で考え方が真っ向から異なっているのは明らかですが、一つの同じ制度であり安心材料にもなる保険であるのにも関わらず雇用主側があまり利用したくないのは、負った怪我の程度が小さなかったとしても少なからずペナルティを課せられてしまうためです。
もちろん、命には全く問題無いものの蜂に刺されてから若干体調が悪くなってしまったという場合と命を落とした場合では課せられるペナルティにも差異があり、命を落とした場合には林業の仕事を回して頂く事ができなくなり、企業の経営が傾く恐れもあるので保険を使う事に渋るという実情があります。