発展する木材市場と潰れる木材市場、その違い

木材が集合的に売買取引される市場として木材市場があります。東京の木場は地名になるほど広く知られてります。木材の流通は、立ち木の所有者から素材生産者、加工業者、問屋、仲買、そして小売商へと渡るフローになっています。太平洋戦争前まではこの形で定着していて、伝統的な売買が行われていたのですが、戦後は、あらかじめ市日を決めておいて競り売りを行う形態が一般的となったのです。現在では全国に約550の市売市場が存在していて、そのうちの約半分が原木のみを扱っております。原木製品を扱うのが約30%、ほかは製材その他を扱う市場となっています。市売市場は卸売市場と小売市場とに大別されるのです。卸売市場は問屋で構成され、小売市場は仲買で構成されています。なお木材取引には先物はなくて、現物取引だけとなっています。登録している小売業者であれば、市場で望むだけの量を、公正な価格で買うことができます。1960年代からは日本経済の発展に伴って住宅建設が盛んになり、木材需要が劇的に増加してまいりました。従来からの流通機構を持たない地域に、材木問屋の販売業務を代わって行う木材センターが設置されるに至って、製材品の約35%が取り扱われております。こういった材木事情の中にあって、日本国内では発展する木材市場と潰れる木材市場が明確に二極化しつつあります。発展する木材市場は海外に着目しているのです。国内産の木材は海外産に比べると値段の点で太刀打ちできません。毎年、需要が減少している事実がありますから、日本国内での製材は斜陽化は避けられません。言い方を変えますと、海外市場の手法を模索するしか発展する方策はないのです。そこで、日本の高レベルの技術を使った木材の加工品で勝負をする方法を検討し、海外での木材加工で成功した事例があります。逆に、全くの無為無策で値引きすることでの販売に終始している会社は、潰れるしか道はないでしょう。発展するところと潰れるところとは明瞭な違いがあるのです。