丸太が集まらない木材市場の問題点について

日本で衰退が叫ばれている林業、その中心の丸太等の流通の拠点といえば全国各地の木材市場です。景気の良い時代であれば、木材市場には大量の丸太が連日運び込まれ、値を付けられて日本各地にどんどんと発送され経済が動いていました。ところが大幅な全国的な景気の後退、木材の値段の下落、そもそも材木の需要が減っているなどの要因から市場は閑古鳥が鳴いており、非常に先行きに暗雲が立ち込めている状況です。しかし、すべての木材市場が閑散としているわけではなく、きちんと集客ができていてにぎわいのある場所も存在します。寂れてしまっているところには、そもそも丸太が集まらないなどの問題点があるため活性化までの道のりはたいへん険しいものです。この違いはいったいどのようにして生じるのでしょうか。まず、現在はITの時代ですから材木も必ずしも現地まで行って確認する必要はなく、オンライン上の取引にシェアを奪われている面があります。自分たちでもECサイトを立ちあげたり、ホームページを作るなどネット上での販売も視野に入れるべきでしょう。また、当然ですがお客さんが少ない木材市場には誰も丸太を卸したがらないはずです。来客を確保し、にぎわいを演出して「ここに出そう」と思われるような工夫が必要になります。林業に縁遠い人にも興味を持ってもらえるようなイベント企画や、ブランド木材の開発など行って「ここでしか手に入らない材木がある」という唯一無二の存在になることが大切です。また木材市場全体の効率化を図り、会計や一部の荷役などはどんどんと機械化すれば、より魅力ある場所にするためにエネルギーを使えるでしょう。さらに、新商品の開発やアイディアによって木材需要の掘り起こしをすることも必要です。いずれにせよ、林業は構造的な問題を抱えており決してあぐらをかいた商売はできない業界ですので、消費者の目線に立ち、企業努力を惜しまない姿勢が求められています。