東京都の木材市場の現況(2018)

東京都の木材市場というとあまりピンとは来ませんが、都内と言っても23区だけではなく西部の多摩地域などには豊かな森林があるため、林業も実は盛んな地域なのです。もちろん、都心部での木材自体の流通はスペースなどの観点からあまりなされませんが、建物に使われる木材需要が非常に高い地域でもあるため、木材市場は活況を呈しているのが現況と言えます。とくに2020年の東京五輪を控え、その莫大な外国人観光客の需要を見込んで多くの施設が建てられたり改築・増築を行っているため今度もまだまだ木材の必要性は上がっていくと予想できます。また、プラスチックごみの海洋汚染の被害が報告されてからは世界的に「プラスチックから紙へ」という流れが起きており、すでに大手の食品メーカーや外食チェーン店、コーヒーチェーンなどが紙ストローへの切り替えを表明しているのです。これにより、紙原料のパルプやそれに用いる木材の必要性も高まってくることが予想されています。とくに東京都は人口が日本一であり、外食産業はもちろん弁当やお菓子、食品関連の製造消費数もトップですからこの影響を大きく受けるでしょう。紙製品の製造拠点自体は都外にあることも多いのですが、それは大規模な工場の話でありいわゆる「町工場」が都内にはかなりの数ありますのでこういった町工場での消費増により、木材市場がさらに活気づくと見られています。いずれにせよ木材による資源は再生可能なものであり、サステイナブルな社会というものが大きく注目される現代ではふたたび脚光を浴びている資源でもあるのです。世界に注目されている東京五輪でもこれを大きくアピールすることが考えられるため、東京都発の木材市場の活況は日本や世界に広がっていくかもしれません。木材市場の現況は刻々と変わっていきますが、すくなくとも東京都に限っては東京五輪やその先に向けて右肩上がりであることは間違いないと言って良いでしょう。