愛知県の木材市場の現況(2018)

愛知県では、古くから三河地方を中心に植林が行われてきており、業界では三河材と呼ばれ優良材木として高い評価を得ております。ヒノキが中心で柱材に適すると言われています。スギは、光沢のある赤みと美しい目あいがあることより鴨居・長押・曲り縁など造作材として用いられているのです。

 

この三河材を手に入れる木材市場は、西部市場と大口市場があり、ともに週1回の開市がされており問屋別に内地材・輸入材・建材・銘木と扱う品目が決まっています。

 

愛知県の森林は県の土地の4割を占めており、再生可能である木材の供給をしているのです。林業は、植林から伐採まで森林を適切に手入れすることで公益的機能が発揮できます。現況は木材価格の低迷などから、林業経営への意欲が弱まり、森林の手入れの遅れが危惧されているのです。

 

愛知県の林業の純生産額は3.9億円で県内全産業の純生産額は、23兆9千億円になっています。林業の占める割合いは、0.002%で、第1次産業に占める割合は、0.3%です。また木材・木製品製造業は県内出荷額が1356億円になっており前年に比べて8%の減となっています。27年次の林業産出額は29.3億円で前年比0.5億円減少しているのが現況です。全国の林業生産額で愛知県は第31位になります。ちなみに第1位は、長野県の552億円で、第2位は北海道で460億円になっているのです。

 

愛知県は、東海地方の木材の集積地になっていた関係と大きな木材積出港があったことで木材製品の加工の拠点として有名でした。大消費地が控えていたことも大きな要因になっています。木材加工業が盛んで、特に木製品の出荷は全国の上位に位置しているのです。26年次の木材・木製品出荷額は、全国5位の位置にあり全国シェアの5.4%を占めています。また製材工場の数は、全国16位になっているのです。

 

愛知県は、新しい取り組みとしては、国の合板・製材性強化政策の動きをうけて間伐材の整備をして国際競争力をつけようとする動きがあります。木材加工施設への供給量が増えることによって木材加工業を成り立たせる努力が続いています。