大阪府の木材市場の現況(2018)

大阪府の木材市場の現況としては、人工林の本格的な利用の時期をむかえ、健全な状態で森林を維持することや森林資源を循環的に利用することが木材利用の拡大や産出の活性化を図るために重要とされており、人材育成にも力を入れています。大阪府の関連団体は多く、各団体において様々な事業に取り組んでいることが特徴です。大阪府木材連合会では府内の木材業者相互の協調と資質向上に努めるとともに木材産業の健全な育成と木材需要の円滑化を図るための活動を行っています。住宅の耐震化率を高めるために、木の特性を生かした工法を京都大学防災研究所と共同開発し利用の普及促進に取り組んでいるところです。
大阪の南部には大規模な木材コンビナートがあり東洋一の木材工業集積地を目指して発展を続けています。長年にわたって近畿地区のみならず全国的な木材の集積地として機能してきていますが、関連企業の技術向上や経営基盤の強化などにも携わってきたことが高い評価を受けました。室内の内装に使用される天然の美しさを持った素材や原木、製品などの生産も盛んで、全国的な需要が見込めることから原材料である木材にかかわる森林資源の維持と循環的な利用が今後も継続課題になってくると見込まれる現況です。
大阪府内にある合板工場や製材工場の中には、輸送や輸入に便利な沿岸部に立地しており海抜ゼロメートルになっているところもあったので潮位が高くなると浸水をしたり、浸水の恐れがある物があったため大阪市の再開発事業に伴って移転した事業所や企業がたくさんあります。移転により製材業からプレカット、加工を中心に転換した企業や事業所もあるため、大阪府産の木材の持続的な利用ができるような取り組みを継続しながら、輸入材や他府県からの加工ができる工業団地の充実などをさらに推進し、魅力的な素材や製品を全国に発信していくことが大阪府の木材市場にとっての今後の課題のひとつとして挙げられています。