京都府の木材市場の現況(2018)

京都府の木材市場の現況としては、京都府内で産出される木材を使用した大型施設が相次いで建設されていることから需要の拡大が見込まれているもののさらに利用拡大を図るためには、木材加工場の充実が課題になっていることが挙げられています。京都市内にはすでに京都府産の木材を使用した介護複合施設がオープンしていますが、長岡京市でも木造ホテルが建設されており京都府内産の木材の活用を後押しする府の補助金も活用が進んでいる所です。さらに総合商社が、介護福祉施設運営に乗り出しており、大型の施設に京都府産のスギを壁や床に使用し、温かく癒される雰囲気が好評で、今後も木材市場の活性化が期待されています。
府内に拠点を置く総合商社では工期は長くかかる物の良いものが建設でき、木のぬくもりを入居者に感じてもらうことができることをメリットとして挙げており建設を手掛けた工務店ではこの他にも自社ビルや商業ビルなどの大型施設を木造で建設した実績があります。木造建築は同じ大きさの鉄筋コンクリートに比べて重量が軽く、基礎を浅く作ることができ、石膏ボードを活用することで耐火性も確保できることが利点です。木材はメンテナンスをすることで長期にわたって使用することができるため、見た目の美しさと共に全国の企業からも再注目されてきています。
京都府では府内で建築される店舗や施設に京都府産の木材を使用した場合、対象経費の半分以内で、1000万円を上限に補助金を交付しており断熱や耐震に優れた直行集成材の場合には、さらに補助額を上乗せすることとしており申請は好調です。現況では加工を他県の施設で行っているため、輸送コストが課題となっており、府内の製作所には木材用乾燥機などの設備導入を支援し加工所の充実を後押ししていく考えがあるほか、独自の支援策が必要であるとの認識から検討課題としており、京都府の木材市場をさらに活性化させたいという意向を示しています。