鳥取県の木材市場の現況(2018)

鳥取県は住宅の多くが木材住宅であり背後に位置する中国山地だけでなく、中国地方でも有名な大山があるところから安定した供給が見込まれています。しかも海外での窓口である境港があるので輸入も頻繁に行われていて、県内に数多くある木材の加工場で各種製品への加工も行いやすいというメリットがあるので、木材市場は盛んな土地柄と言えます。一時期ですが海外の輸入木材に圧迫されて県内の市場が冷え切った時もありますが、木材住宅が再び見直されたことと、日本産の材料に拘るユーザーが増えたことが相まって、現況では盛り返しています。
ところが問題点も発生していて、それは後継者と木材産業に携わる人の減少が顕著になっていて、需要はあってもそれを賄いきれていないところが目立っています。これは日本の地方ではどこでも見られることですが、鳥取県というのは人口が少ない上に高齢化率がとても高く、生産年齢と呼ばれる若い世代が流出してしまうため人材確保が急務になっているのが現況です。
木材産業は機械化が進んだので以前ほどの労力は必要としなくなっていますが、やはり一般的なサラリーマンに比べると肉体的な疲労がきつく、特に山に入って伐採作業に従事する場合は機械が活用しにくいため、どうしても新規で従事してくれる人が見つからないという問題が生じています。鳥取県には第一次産業以外は目立った産業がないため、県としても現在ある仕事を活性化しようと日本全国に呼び掛けてIターンを実施していますが、農業よりもまだきついイメージかせ強いだけにいい結果には結びついていません。
日本は人口は減少しますが核家族が増加しているので、住宅産業は好調を維持しています。そして日本人は古来より木の家に愛着を感じているので、これからも木材の需給は状態を継続できるでしょう。鳥取県は海に面していますが山林の方が面積が広く、そのために木材市場を活性できる材料は揃っているので、後はどうやって若い世代にも魅力ある産業と認知してもらうかということだけです。