島根県の木材市場の現況(2018)

島根県では木材市場拡大を目指し多くの取り組みをしています。島根県産の木材の利用を促進に関する基本方針や島根県木材利用率先計画の策定を掲げると共に、高級建築物などに島根県産木材を積極的に使うなどしていることが一例です。また、木材卸売の木材市場は県内に工場を構える異業種2社と共同で島根県産木材製品の新ブランドを立ち上げ、薬品を使わずに坊腐加工する装置を導入し製品の開発製造に着手しています。材料となる木材も自社生産し、薬品を使用しないイスやテーブルの開発に成功しました。坊腐剤不使用で強度は高く、しかも、軽量化に成功した製品は公共施設や商業施設などで高い評価を受け需要も拡大しています。さらに、島根県産木材の消費拡大に繋げる方針です。県の補助事業を活用し木材市場では、スギとヒノキの3層パネルの開発も行ってきました。スギとヒノキの板を木目の繊維方向が直行するよう「ヒノキ・スギ・ヒノキ」の順に重ねて接着した重厚な3層パネルは狂いが少ないことが特徴になっています。従来製品は大きな力が掛からない部分の内装材料として既に販売してきていましたが、3層パネルの開発により地震などに抵抗する「耐力壁」の性能を証明する国土交通省の認証「壁倍率」を取得したのです。合板以外の木材製品を使っての真壁で、国土交通大臣の壁倍率認証を取得することは非常に困難で県内ではこれまでに例を見ないものでした。全国の木材市場を見回しても極めて少ないのが現況です。この認証を取得できたことは、県内の業者や様々な関連機関が連携し努力のたまものであることはいうまでもありません。これにより利用の用途も拡大され、島根県産木材の利用増加と県内製材業者の発展にも貢献することが期待されています。この3層パネルはCLTの一種で「直交集成板」と称します。新たな木材需要の創出が期待されている島根県が誇る今注目の資材でもあるのです。今後の需要拡大が大きく期待されるところでもあります。