北海道の木材市場の現況(2018)

北海道といえば農業や酪農という印象が強いですが、昔から経済を支えていたのは林業です。なぜなら日本でも有数の大きさを誇る北海道の土地は、島全体を白樺や杉といった木々が生い茂っており開拓の資金として用いられてきたからです。さらに火山層の恩恵による水源の豊富さと栄養分たっぷりの土壌そして起伏が高くない山々の太陽光の日射量によって、木材は健康に育っているので建築材料だけでなく囲炉裏や薪ストーブでも北海道産の木材は重宝されてきた歴史があります。しかし品質の良い北海道産の木材市場の現況は、残念ながら1990後半から徐々に下降傾向にあるのは否めないです。その理由としては木材は建築材料に用いられてきましたが、近年では火に強い鉄筋コンクリートに変わられてしまい数が減ったということがあります。そして外国産の木材の大量輸入による採算が取りづらい状態によって林業を廃業する人が多くなり、生い茂った木を切り取る人が少なくなっただけでなく需要の低下で調節する人間が居なくなったことで動物の食害も増えているのです。このような現況であるため、北海道の経済を支えてきた林業も1980年代以前に比べて格段に需要が落ちると共に採算が取れないことで後継者不足にもなっています。ただ近年において環境問題として、海外の木材には外来種の虫の存在や採算を取るために違法に伐採した木材があるのが現実です。そこで国内外の環境問題を考えるに当たり、北海道の木材市場では林業の復興を促進する活動を行なっています。建築材料として使われなくなった理由に輸入木材の使用以外にも、油分の含んだ木材は一度火災が起きるとすぐに広がるという懸念が広がったからです。その印象を買えるために、木材市場では大学などの研究機関と協力して火災が起きても簡単には燃え広がらないようにする工夫を開発しています。元の状態に戻すのには莫大なコストが必要になりますが、未来の林業を考える上で必要な経費と考えて参入した人への支援や技術の継承なども実行しているのです。