オーストラリアの木材市場の現況(2018)

オーストラリアは自然が溢れているというイメージが強く持たれているため、森林の敷地面積が広く必然的に木々の本数も多くて伐採される数や出荷量も多いと考えられる機会が多いのですが、現状は大きく異なります。
その理由はオーストラリアにおける森林の面積が影響しており、広大な森林に恵まれていると思い込まれている面積は5%しかないのが現状です。
しかも、5%しか存在していないのにも関わらず、その大半が亜熱帯や熱帯といった温帯域にてよく見られるユーカリ類であるため、木材市場に貢献できるほどではありません。
そのようなオーストラリアにおける主な林業の形態は私有地と公有地の双方において全てを伐採するという形態なので、森林はほぼ全てにおいて伐採が行われており伐採後は火を使用して焼かれます。
オーストラリアは同じ国内でも少し離れるだけで気候に大きな違いがあるため、比較的木材に水分が見られる地域と乾燥が著しい地域もあり、乾燥が著しい地域については択伐が採用されている事例も多いです。
公有地においては毎年7万ヘクタール程の面積にわたって森林が全て伐採されていますが、近年では私有地であっても行われる面積に大きな違いが見られなくなってきています。
伐採が行われた木材はその多くが木材チップ用に加工が施されるのですが、加工後に輸出される先はほぼ全てが日本です。
日本を代表する製紙メーカーの大手5社を基本にして届けられ、オーストラリアから加工済みの木材チップを得た製紙メーカーは紙の生産に活用しています。
2000年に行われた調査によれば、オーストラリアは日本をメインにして海外に向けて800万トンもの木材チップを輸出しているのですが、800万トンという量はオーストラリアが行っている木材市場の木材生産において70%も占めている計算になります。
このように国の発展や収益確保のためには欠かせないものですが、オーストラリアの国内では80%もの国民が木材チップを目的にした伐採に反対しています。