ボスニア・ヘルツェゴビナの木材市場の現況(2018)

木材は住宅の建設材料になるだけでなく、いざという時の可燃材料にも使用できるので石油主流になっている今日においても世界各国にとって大切な資源です。ただそんな大切な資源である木材市場も閑散とする事態になっており、特に原因として多いのが人災による被害になります。その代表例の国として挙げられるのが中央ヨーロッパの一国であるボスニア・ヘルツェゴビナの現況です。ボスニア・ヘルツェゴビナは中央ヨーロッパにある国なので周りは山に囲まれており、本来であれば木材市場は経済の主力として扱われているはずの産業です。しかしボスニア・ヘルツェゴビナで閑散とする状態になっているのは人災であり、このボスニア・ヘルツェゴビナは1980年代から1990年代でコソボ紛争が起きたことです。コソボ紛争はEUに属するかロシア側に属するかで別れた旧ユーゴスラビアで、その対立を抑えるためにNATOや国連が治安維持を目的に武力介入をした出来事です。10年近く続いた紛争は様々な弾薬や火気が使われたことで荒れてしまい、1970年代以前に合った森林地帯の多くは焼け落ちてしまったのです。木材は日あたりを悪くするものを切り取って大地に日を当てて、その上で切り取れるまで10年以上かけて生育させないといけないためとても手間がかかる産業です。ただコソボ紛争が鎮圧した今日においても、地球温暖化や紛争が終わって間もないことによるボスニア・ヘルツェゴビナの経済の不安定さによる人材不足などが影響して森林地帯の回復まで手が出せないのが現状です。ただこれからのボスニア・ヘルツェゴビナの木材市場は変化の兆しがあります。紛争が終わったことによってまだ混乱状態は続いていますが、それでも終わったことによる安心感によって木材の復興に手が回る状態になることは間違いないです。さらに原子力発電のヨーロッパの需要が減ることによって、過去のエネルギー源である木材は電気の発電だけでなく薪ストーブの需要で使用頻度が伸びています。このように木材は元々ヨーロッパの生活になじんでいるので、ボスニア・ヘルツェゴビナでも復活する道は残されていると考えるのです。