バングラデシュの木材市場の現況(2018)

昨今は世界的に見ても、かつてのように著しい経済成長に伴い大規模な面積にわたって森林が伐採され続けるという事態が見られなくなっており、自然が守られるようになった反面国益が減少傾向にあるというジレンマに悩まされている国が多いです。
一方、バングラデシュは木々を伐採し国外に輸出しているのにも関わらず、自然環境が守られ国益も確保されているという恩恵に授かれているのが現況です。
その理由はバングラデシュで得る事ができる木材は世界中から需要があるほど高品質である事に加え、世界規模で見ても得る事が難しい希少性が高い木材が得られるためです。
特にチークやカリンなどはアメリカや日本にて銘木と名高く重要なシーンで使われる事が多く、品質の高い木材を得るためには真っ先にバングラデシュが指定されるので木材市場は常に安定的な市場規模を確立しています。
そのように建造物などの他に紙産業を成り立たせるためにも木材の確保が必要不可欠ですが、紙産業に向けた木材においてもバングラデシュの木材が頼りです。
バングラデシュで得られる木材ペレットは、国の気候などにより高い乾燥状態を維持する事ができており紙に加工しやすく、仕上がる紙の紙質も上質になるので重用紙を中心にして使用されています。
建築物用と同様に安定的な需要がある事から、やはり木材市場を安定化させるために欠かせない存在です。
そうしたバングラデシュの木材市場は従来は国営企業を中心にして展開が行われてきたのですが、昨今では民間企業が民有林を手配し流通業者と独自のルートを確立させて木材を輸出させるという事業もよく見られるようになっています。
国営企業の取り分が減少してしまうので一見すると国益が減少するように感じられてしまいますが、民間企業の参入も相次いで尚一層輸出が増加すると結果的にはバングラデシュ全体の国益が高まる事になります。
現在世界的に木材市場が冷え込む中、バングラデシュ全体の木材市場が好調なのはまさに国営企業と民間企業の両立が良好である証拠です。