消費税増税による林業への影響について

政府は2019年10月に、消費税を現在の8%から10%に増税すると発表しました。
消費税増税はその他の税金とは異なり、国民生活に大きな影響を及ぼします。
実際に過去の消費税増税の際には、消費行動に大きな影響を及ぼし景気が悪化したこともあるほどです。
木材を販売する林業も、消費税増税の影響は無視できません。
例えば消費税増税が行われると、住宅の販売個数は大きく下がるでしょう。
住宅は他の商品とは違い販売価格が高いので、消費税増税の影響をまともに受けます。
販売個数が減れば不動産会社も着工数も減らし、その結果木材の需要も低迷することが予想されます。
林業にとって重要な不動産会社や工務店からの受注数が減れば、売り上げもダウンしてしまうでしょう。
しかし消費税増税は、林業にとって悪いことだけではありません。
事前に2019年10月に消費税増税が行われるとわかっていれば、それまでにマイホームを買おうとする人も増えます。
そのため2019年10月までは住宅の着工件数も増えると考えられるので、木材の需要も増え林業にとっては良い影響がもたらされるでしょう。
増税が実施された後についても、政府は影響を最小限に留める施策を準備しています。
駆け込み需要の反動で売り上げは下がりますが、過去に行われた住宅エコポイントなどの施策が行われ成功すれば、林業に対する影響も最小限に食い止められる可能性はあります。
近年増えている個人向けの木材販売についても、消費税増税の影響は無視できません。
消費税が8%から10%に増税されれば、それだけ消費行動を控えようとなります。
そのためDIYなどで使用するときに使う木材も買い控えが起こり、林業には重要な個人向けの売り上げも低迷が予想されます。
駆け込み需要で一部では売り上げのアップを期待できるものの、2019年10月以降は需要の先食いや消費マインドの低下によって、林業にとってはマイナスになると考えられるでしょう。