ドミニカの木材市場の現況(2018)

ドミニカ共和国は日本からはかなり距離のある国ですが、野球などが盛んであり、大リーグやプロ野球で活躍する有名な選手を多く輩出しているため、比較的知名度のある地域だと言ってよいでしょう。ドミニカ共和国は中南米に浮かぶ島に位置しており、その赤道付近という気候の温暖さから、多くの作物が栽培されています。農作物だけではなく、樹木の生育にも適しているため、木材市場も活発に活動しています。しかし同時にハリケーンやトルネードが多く活動する区域でもあるため、その被害が大きくあまり木材をゆっくりと成長させるということは難しい状態です。そのためドミニカで木材を山林などに置いて育てるというよりは、他国から輸入した材木をアメリカやカナダなど北米に対して輸出するための中継地点としての役割を果たしています。ドミニカは地域的にアメリカとの繋がりが強く、またアメリカの住宅市場が活発になっている最近では、非常に多くの材木を取扱い、昔の勢いを取り戻しているのです。木材市場の現況が世界的にそれほど良いとは言えない状況ですが、リーマンショック以降少しずつ持ち直してきていると言えるでしょう。ドミニカの材木は南国で育ったヤシなどが中心であり、あまり建材などに適しているとはいえないものです。そのためチップに加工されたり、紙の原料となるパルプに利用されたりということがメインになっています。それだけではなくそのヤシの樹木の香りを活かし、燻製用のチップとしても人気が高まってきているのです。最近ではアメリカの自国第一主義、排外主義を背景として少しずつ木材のアメリカ向け輸出も落ちてきてしまっているため、カナダや南米に対してのアプローチを模索していると言われます。土地面積は狭いためそれほど多くの材木を育てることができないというデメリットはありますが、船で物を運ぶには非常に便利な立地にあるため、これからも木材のような重たいものの中継地点、木材市場としてドミニカの発展が期待されているのです。