エストニアの木材市場の現況(2018)

バルト海に面したバルト三国の一番北にあるエストニアは、近年ITで注目されている国です。
旧ソ連時代からIT産業は柱となり、独立後も世界的に有名なビデオ通話ソフトが誕生したり、優秀なIT技術者が集まるなどして発展しました。
現在では世界的なIT国家として、世界中から注目を集めている国です。
しかしIT産業と同じく、林業もエストニアにとっては重要な産業です。
フィンランドなどの北欧諸国と同様に、古くから林業も国の主要な産業としてエストニアの発展を支え、現在でも国内では重要な位置を占めています。
エストニアの林業は日本の木材市場との関係も深く、現況を考えるときに無視できる存在ではありません。
日本はエストニアから輸入する木材が、2006年頃を境に急激に増えました。
突然木材市場で同国産が急増した理由は、エストニアは日本向けの木材の生産を増やしているからです。
首都であるタリンの近郊にあるイマベレには、北欧の企業を中心とした多国籍企業が構造用集成材工場を建設しました。
イマベレにある工場で生産された集成材は、全て日本に輸出しているとされています。
そのため工場が稼働した頃から日本向けの輸出が急増し、国内市場でも注目を集める存在となっています。
エストニアが日本向けの輸出に力を入れるのは、それだけ日本国内の木材市場が魅力的であると判断したからでしょう。
国内で製造し日本に輸出をすることによって莫大な利益を得られると考えたからこそ、大規模な構造用集成材工場を建設し輸出を強化しています。
国内産の集成材を扱う日本企業にとっては、気になる存在と言えるかもしれません。
海外に有望な販路を見つけたことにより、エストニアの木材市場は活気づき同国の林業にも良い影響を与えるでしょう。
現在はIT産業が国の中心となりつつありますが、古くから同国経済を支えてきた林業も木材市場の現況が活況を呈することにより、さらなる発展を期待できます。