フェロー諸島の木材市場の現況(2018)

スコットランドとノルウェーの中間にある大西洋上に位置するフェロー諸島は、デンマークの自治領です。
18の島々から構成される諸島で、そのうちの17の島に人が住みそれぞれの島に特色があります。
フェロー諸島の木材市場を古くから支えているのは、ヴィヴォイ島です。
島の名前であるヴィヴォイとは現地の言葉で木材を意味し、古くからフェロー諸島の木材供給地でした。
フェロー諸島における現況の木材市場でもヴィヴォイ島が中心となっており、昔から変わっていません。
なぜヴィヴォイ島が木材市場の中心になっているのかというと、フェロー諸島にある島々には樹木が少ないからです。
フェロー諸島の島々は起伏はあるものの荒涼とした岩場ばかりで、海岸沿いは崖になっています。
唯一人が住んでいない小ドゥイムン島は崖に囲まれており、上陸することは困難で晴れた日にロープを使わなければいけないほどです。
それほどまでに厳しい自然環境にある地域のために、林業が成り立つほどの樹木は生えていません。
そのためフェロー諸島で生産された木材は、現況でもヴィヴォイ島産が中心になっています。
そもそもフェロー諸島は、中世にこの地域で活動したバイキングの子孫が住むと言われている島々です。
ですから自治領内の主な産業は古くから水産業が中心で、水揚げされた魚介類や水産加工品の多くは日本に輸入されています。
また日本やノルウェーと同じく捕鯨国の一つでもあり、伝統的な手法で現在でも漁が行われています。
さらに羊の放牧も水産業と同じく古くから盛んで、フェローという名前は羊を意味し諸島内には9万頭もいるとされるほどです。
このように気候的に樹木が少ないため古くから水産業と羊などの放牧が経済の中心となってきた地域なので、木材市場の現況は活発ではありません。
今後も地理的条件から林業が発達するとは考えられないので、現況と変わらず木材市場が活気づくことはないとされている地域です。