ドイツの木材市場の現況(2018)

ドイツは日本と同様に先進工業国でありながら、1980年代以降に木材生産量を増やして林業と木材関連産業が成長産業に位置づけられてます。
ドイツの森林面積は約1100万ヘクタールで日本の人工林(植樹されて出来た森林)とほぼ同じでしたが、1990年代半ば以降は木材生産量は増加して、日本の人工林面積を上回って行きました。
なぜ1990年代にドイツの木材生産量が増加したのかというと、この当時経済が急速にグローバル化されて、その波にうまく乗って木材需要が増加して、木材市場が活気づいたからです。
それに加えて政府が積極的木材市場に補助金を出して、木材流通を効率よく行うための林道網の整備や林業の機械化が進んで効率的に林産品の出荷や加工が出来るようになった事も理由です。
また製材業の生産集中化に取り組んだことや、高付加価値のある需要の多い針葉樹製材への特化も林産品の国際競争力をつける要因になりました。
1990年代に進んだ経済のグローバル化と効率のいい木材生産によって、ドイツの林産業の展開はこれまでの木材産業の構造変化を起こしました。
ドイツで生産されている木材が幹材と産業用材と燃料用材の3つに分ける事ができます。
幹材は主に製材工場で用いられ、産業用材は主に木質ボードなどの原料のパルプとして用いられ、燃料用材はエネルギー生産の原料として用いられてます。
幹材は最も高価で取引され、1970年代には幹材を加工する製材工場は約5500ありましたが、2018年の現況では急速に減って2000を切りましたが、逆により1つの製材所が大規模化して生産量は増加してます。
幹材の加工過程で製材所から出る大量の端材はチップに加工されて、嘗ては割安の燃料用材で出荷されてましたが、近年のバイオマス利用増加によって、木材チップの価格も値上がりしました。
この結果幹材加工で大量に出る端材を加工したチップの海外出荷量も増加してドイツの木材市場を活気づけてます。