香港の木材市場の現況(2018)

日本と船で輸出入しやすいという事情があることから、香港は日本と頻繁に木材の取引を行っています。木を切り倒しただけのいわゆる丸太だけでなく、加工された椅子などの家具も香港産のものが少なくないのです。逆に日本から香港へ木材そのものや工芸品、加工品を輸出して現地で販売することも多いことから、日本にとって極めて重要な取引先のひとつだと言えるでしょう。
2018年度における香港の木材市場の現況としては、10年ほど前に比べると平均的な価格が少々高騰しているといった傾向が見られます。香港にとって最大の木材取引の相手である中国が、建築用木材の調達を香港相手に行っているため需要のほうが供給より上回っているため価格の上昇が見られるとされているのです。卸値が何倍にも膨れ上がったとまでは言えませんが、木材市場の関係者にとっては喜ばしい程度の微弱な値上がりが発生しているのだと捉えておいて構いません。中国における木造住宅の建築需要や、木材を利用した住宅リフォームの希望はまだまだ下火になる心配が薄いことから今後も木材価格が上昇する可能性も残されています。
では香港国内での木材需要は高いのかというと、2018年現在で言えば例年通りの数値になっていると言われております。不景気によって住宅や木々を使ったおもちゃの販売数が激しく落ち込んでいるわけでもなければ、かつての日本のバブル時代のように過度に木材や鉄鋼類の消費が激しいわけでもないからです。国内の木材市場が安定しているということでもありますので、木材市場が原因で日本の景気や木材の輸入に何らかの影響が生じる危険性は薄いと言えるでしょう。
ただし香港は中国と非常に密接した関係を保っていることから、現況はあまり不安がなかったとしても可能性は少ないとはいえ将来的に木材市場が不安定になることもありえます。日本は他の国とも木材の輸出入を活発に行っているので心配しすぎることはありませんが、注視していく必要があるとされているのです。