インドネシアの木材市場の現況(2018)

熱帯地方特有の温暖な気候と多くの雨量により木材が太く大きく育ちやすいため、インドネシアは古くから木材市場が活気付いている国として世界的に認知されてきましたが、2018年の現況では昨今懸念材料と捉えられてきた事柄が顕著に表面化している様子が見て取れます。
懸念材料として捉えられてきた事柄は大きく分けて2つあり、それは伐採という行為そのものと毎年発生してしまっている森林火災が挙げられます。
そもそも、インドネシアで世界に通用するような大々的な森林の開発が行われるようになったのは1970年代の前半からなのですが、当初は計画的に育成と伐採のスケジュールが管理されていたものの、インドネシアで得られる木材は優れているとして世界的に需要が高まると、これまで守られていた育成と伐採のスケジュールが守られなくなってしまい、まだ伐採する前段階に回復していないのにも関わらず、次々と伐採が行われるようになってしまいました。
そのように需要と供給のバランスが乱れてしまうと、インドネシアの木材を欲している方々に対して届けられないというタイミングが生じますし、欲している方々に対して届けられないという状態が長引いてしまえば、木材市場においてインドネシアの存在感は薄れてしまい、木材市場をきっかけとしてインドネシアの国益が小さなものになってしまいます。
実際にインドネシアの国益は右肩下がりで小さくなっているのが現況であり、追い打ちをかけるようにして抱えているのが毎年発生している森林火災です。
ただでさえ絶対量が少なくなっている木々に特有の気候が影響して自然発火し、非常に希少な木材資源が尚一層失われています。
特に過去40年間の減少率は急激なものであり、1990年から2004年までに1年間で減少した面積は130万ヘクタールにも及び、現況のまま推移していけば近い将来インドネシアの自然林が全て失われてしまうという予測があり、優れた木材市場と木材資源を維持すべく正念場を迎えているのが現況です。