マン島の木材市場の現況(2018)

マン島は、複数の国で統治権が移動する歴史を持った国でイングランド・アイルランドと違う独自の文化を持っています。1765年にイギリス王室が支配権を購入しイギリスの君主がマン島領主を世襲することになりました。このためイギリス連邦の一部ではなく、王室領の自治国でありイギリスの法律や税制は適用されていません。地方政府があり経済面では独自の通貨を発行して流通しているがポンドが普通に通用しており、軍事・外交はイギリス王室に委ねているのです。

 

このような国の成り立ちより、欧州連合にも属しておらずマン島の木材市場の現況としてはイギリスの支配も欧州連合内の取引でもなく租税回避ができる独自の地位を利用して最近は中継貿易の基地での役割が大きくなっています。特に、東ヨーロッパの材木は、市場ではとても質のいい材木で有名です。東欧のカルパチア山脈の木材は内装材としてとても良い材木になります。東欧では、欧州連合の枠内で取引をすすめていますが違法伐採にはヨーロッパではかなり批判があることも事実です。特に内装材の需要不足に悩む中国は、世界中にネットワークを築いて優良な材木を集めています。

 

マン島では、独自の税制と資材の積み替えを行う貿易を行ってきた経緯からその存在が注目を集めています。イギリスや欧州連合各国は、違法伐採の木材はトレースしながら排除していますが、その制約をうけないので貿易はますます大きな規模になるのは確実です。イギリスの欧州連合離脱も影響して、今後の欧州連合内の木材取引や東欧各国の木材供給を促進するうえでマン島の租税回避地としての取引が利用されます。マン島の木材市場の動きは今まで以上に活発になることが予測されヨーロッパの木材供給の推移に影響を及ぼすことも考えられます。古くからの流通経路が南欧などの諸国で違法伐採の影響が出ており、資材のやり取りが厳しくなっており自由貿易のマン島のような集積地に資材が集まってくることが、中国などの木材の需要のある国の市場を支えることになります。