アイスランドの木材市場の現況(2018)

アイスランドは氷と火の国として知られています。
1年を通して気温の変化は少なく、雨や曇りの日が多いです。
風が強く、北部にいくとより厳しい気候になります。
5月から9月くらいまでの平均気温が11度から12度程度で、天気がよい日でも20度くらいまでです。
10月から4月までの平均気温は0度からマイナス5度と寒くなり防寒対策が必要になります。
氷河と火山がアイスランドの大きな特徴で、何度も発生した火山活動によって地形の変化が見られます。
氷河が後退したことで、氷の下にあった地面が出てきています。
土地利用の主体は牧畜で、寒くて乾燥しているために森林の成長には不向きな条件が揃っています。
9世紀まで無人島だったアイスランドは入植者が増えたことで森林率が下がります。
森が小さく木の伐採をしすぎたために森が縮小してしまったという歴史を持っています。
森林の減少は国にとって一大事なので、アイスランドでは将来を見据えて1970年代に造林事業が開始されます。
寒くて乾燥しているアイスランドは林業に適さないと考えられていましたが、複数の種類は造林生成期が良好です。
造林事業が始まった当初は植えるだけでしたが現在は木材の生産が軌道に乗り、木材市場の現況は良好な状態になっています。
生産の主力は小径木で、発電用燃料のチップなどに使われています。
アイスランドは地熱発電がよく知られていますが、地熱源がないところはバイオマス発電で電気を作ります。
チップはシリコンを精錬するための炭素源としても利用されています。
アイスランドでは木にとって過酷な環境でも適合する種類を選び、種を育成します。
多大な努力を払って造林を成功させ、一時は大幅に減ってしまった森林をよみがえらせています。
アイスランドの住宅はほとんどが木造ですが、北欧諸国からの輸入材も多いです。
これから生産量が増えれば自国で調達できる量が増えることになります。
樹木の成長に過酷な環境であっても林業の持続が可能なことを示した功績は、他国から注目されています。