キルギスの木材市場の現況(2018)

キルギス共和国は中央アジアにある共和制の国です。
国土全体の4割が標高3000m以上の山で、中国との国境には天山山脈があります。
キルギスには7つの州と特別市があり、州は複数の地方に分かれています。
自治体は集落から構成されます。
キルギスの産業は農業や牧畜、鉱業が中心です。
農業では綿花とタバコが有名で、世界屈指の金鉱山があるため金の採掘でも知られます。
水銀も世界上位の産出量を誇ります。
旧ソ連時代に非効率な林業経営が行われていたため、独立後は森林の質も面積も低下します。
キルギスには環境保全林業庁があり、対策として共同森林管理制度を導入しています。
この制度は営林署や森林利用者、村役場が合意してテナントが国有林地の長期リースを受けて林業経営を行う制度です。
国有林地の民間利用を活発化するには林産物の生産や加工の能力を高めていく必要があります。
キルギス政府は国有林地のリースや地方ビジネスを活発化させるための技術協力を日本政府に要請し様々なプロジェクトが実施されています。
現地の専門家の活用や研修の実施によって木材市場の現況は少しずつ良くなり、栽培技術も向上しています。
キルギスの天然林は120種類以上の樹種から構成されていますが、天山北部の森林は天然マツが多いです。
森林面積は少ないものの、植物相は多様で胡桃や果実林は世界で最も大きな森林タイプになります。
キルギスでは許容範囲を超える伐採を行ったことが原因で森林面積の減少が進み、天然マツは7割以上が破壊されています。
重要課題は森林の回復ですが、財政面の問題もあり植林は十分に進んでいるとはいえない状況です。
キルギスの木材工業は大規模なものではなく小規模な製材工場が多く、クルミなどが主な原材料になっています。
クルミ材を利用する家具は多く、計画的にクルミ林の更新が実施されれば新しい産業の可能性が見えてきます。
林産物としてはクルミやアーモンド、薬草も注目されています。