クウェートの木材市場の現況(2018)

ペルシャ湾にあるアラブの国の中でも古代にまでさかのぼる文化遺産を有していることから、かつては観光客が非常に多かった中東国がクウェートです。現在ではテロを初めとした治安面での危険性があることから渡航には十分な注意が必要だと言われておりますが、東日本大震災の際には原油を大量に援助してくれるなど日本とクウェートとの関係は険悪というわけではありません。特別に強力な友好国というわけではない反面、必要なときには協力するし輸出入に関しても大幅な制限がないのが現状の日本とクウェートとの関係性だと言えるでしょう。
そんなクウェートの木材市場における2018年度の現況はどうなっているのかというと、ベトナムとの貿易が好調であることから2010年頃と比べると上昇傾向にあります。果物や魚介類、お米などといった食料品だけでなくベトナム産の木材や木造品が現在大量に輸入されており、良質で価格が安めの住宅用木材や家具などを初めとした加工品に向いている木々が沢山市場に溢れていることが木材市場の好調に繋がっているのです。
一般的な住宅や家具だけでなくクウェートではグランド・モスクでも木材がよく用いられているため、国内の木材需要そのものは高くなっています。しかし国内のみならずベトナムなど海外からも良質な木材が十分な量輸出されているため、価格の向上が発生しているといった話も2018年現在のところありません。極めて安定的な市場価格が維持されているものと捉えておいて構わないでしょう。
日本とクウェートに関して言えば他国に比べて木材の輸出入が活発というわけではないため、仮に今後クウェートの木材市場に問題が生じたとしても日本の木材市場に多大な影響を与える可能性は少なくなっています。ただし日本とベトナムは木材の取引が活発であるため、今後クウェートとベトナムの関係がより濃密になれば日本の木材市場価格に多少の影響が生じる可能性があることが予想されています。