カザフスタンの木材市場の現況(2018)

中央アジアに位置するカザフスタンは、国土の大部分を草原が占め森林面積は広くありません。
現況の木材市場に影響する森林面積は、2010年のデータによると3,309千ヘクタールとされています。
そのため古くから森林や林業に対する意識が低く、木材市場の発展も阻害してきました。
しかし旧ソ連時代から林業も重視する政策が行われ、徐々に発展していきました。
ですが旧ソ連崩壊後には従来の経営システムが破壊され、ロシアと国境を接する北部地域では違法伐採や山火事が続いています。
これらの原因からカザフスタンの木材市場は緩やかな衰退を辿り、森林に関する現況も良くありません。
カザフスタンで森林が集中しているのは北部地域で、森林率は1.0%です。
2010年現在の造林面積は90万ヘクタールほどですが、2005年から2010年の間に年平均で6万ヘクタール減少しています。
カザフスタン国内の森林面積が減少してしまえば、木材市場にも悪影響を及ぼすのは必至でしょう。
森林が減少している原因は複数あり、一つは、農地の拡大です。
ステップ地帯では林業より農業が優先されており、その結果数少ない森林が伐採されています。
東カザフスタンなどのマツ林では火災も発生しており、政府としても有効な対策を打つことができていないのが現状です。
北部の山岳地帯ではトウヒ林の伐採が早められており、これも資源が枯渇する要因となっています。
このような原因からカザフスタンの木材市場の現況は明るくはありませんが、タイプに合わせた復旧も進められています。
カザフスタンでは継続可能かつ再生可能な天然林経営を確立させるために、植栽地の自然条件に合わせた樹種構成を考えながら、人工造林を行ってきました。
こうした取り組みが実を結べば、環境を守りながらカザフスタンの森林資源を回復できるとされています。
現況の木材市場は良い状況ではありませんが、改善の兆しは見えつつあるのかもしれません。