ラオスの木材市場の現況(2018)

ラオス人民民主共和国は天然林由来の丸太及び製材の輸出を禁止していることから、木材市場では天然ではなく養殖タイプの国内材木や輸入した他国の木材で占められている割合が多いといった特徴を持っています。ラオス人民民主共和国ではプレカット工法を用いた木造住宅が人気なことから木材そのものの需要は高くなっているのですが、国産の天然の木々ではなく養殖か他国から購入した木材が住宅建築などに使われていることが多くなっているのです。
ラオス人民民主共和国の木材市場の現況としては2017年度と大きな差はなく堅調な数値が維持されております。木材の輸入が多い国ではあるものの、国内の木材の小売価格や卸値などは昨年度と比較して大きな差はないといった形です。輸出に関しては天然林由来の丸太及び製材こそ禁止されているものの、ラオス産の高級家具用木材は日本およびヨーロッパ圏で人気があることから価格の変動は現在のところ起こっておりません。むしろ緩やかな数値ではありますがラオスの木材は国際市場での評価向上が認められているため、現状は変化がなくとも今後は価格が上昇するのではないかといった期待が持たれています。
ただしラオス国内の木材市場は2018年現在は堅調なものの、森林の違法伐採に政府が苦慮していることからも将来的な混乱を予想する声も出ております。ラオス政府は2020年までに森林被覆率を現在の40パーセントから70パーセントに回復させるために国家主導での目標を立てており、木材の輸出禁止措置と合わせた国策の結果次第では国内の木材価格の値段に影響が出る可能性が高いと言われているからです。価格面や市場面のみで言えば、現況は大きな問題こそ生じていませんが先のことはまだ分からないというのも実際のところになっています。ラオスにとって輸出入の面における強い関係国はタイやオーストラリアになっていますが、日本も援助国のひとつであるため注視していく必要があると言えるでしょう。