モンテネグロの木材市場の現況(2018)

モンテネグロの木材市場の現況としては2017年度の木材輸出額で世界ランキング83位となっています。もともとモンテネグロは森林が国土比で62パーセントと非常に豊富な森林資源に恵まれています。その山々は「ヨーロッパで最も険しい」といわれる山が含まれており、その標高は2,000mを超えます。こうした地形的要因からこの国の主要な輸出品目の一つとして木材が挙げられております。
またモンテネグロ産木材は輸出入される木材こん包材の国際基準No.15に基づいた対応を実施する国として国際植物防疫条約(International Plant Protection Convention)のホームページで取り上げられており、品質について一定の評価を受けています。特に木材等に付着した昆虫等の被害から国を守る防疫といった観点からみても上記のような国際基準にのっとった梱包をするモンテネグロ産の木材には安心感を得られます。
また、主要な貿易相手国としてセルビア,イタリア,ボスニア・ヘルツェゴビナが挙げられており、主にヨーロッパ方面でこうした木材が消費されているといえるでしょう。もともとバルカン半島に位置するこの国は度々戦乱に巻き込まれ、バルカン半島自体が「ヨーロッパの火薬庫」と評される程、政情の安定しない地域でありました。しかし近年ではそうした戦乱の原因でもあった民族対立も少なくなり、政情は安定傾向へと向かっているため木材の輸入先として有望な市場であると考えられます。
今後木材の輸入をするのであれば地中海に面し、スエズ運河とも近い地域に位置するこの国は今後の木材市場での優位を確保するうえで非常に魅力的な存在であると考えられます。現況はヨーロッパが主な木材の輸出先ではありますが、日本でもこの国からの木材輸入を検討するのは十分な価値があるのではないでしょうか。特に良質で高い梱包技術を持つモンテネグロ産の木材は国内市場においても重宝されるのではないかと思います。