ミクロネシアの木材市場の現況(2018)

ミクロネシアは太平洋のマリアナ諸島の南東部に位置しています。1920年に、当時の国際連盟から日本に対してミクロネシアの統治を委任されました。それ以降、日本の委任統治領南洋諸島として日本の管轄下にあったのです。この期間というのは、先住民が当時約40,000人ほどの人口しかなかったのに、日本からの居住者は85,000人を超えておりました。国策として現地の経済を活発化させるために、サトウキビや採鉱、漁業などが活況を呈するようなり、ミクロネシアは貿易黒字の状態が継続することができたのです。第二次世界大戦が終わったことに伴って、日本の統治にも終止符が打たれました。1947年に、アメリカ合衆国が平洋諸島信託統治領として管轄することとなりました。1979年5月10日にはミクロネシア憲法が発効したことによってミクロネシア連邦が立ち上がり、独立を獲得して主権回復を成し遂げることができたのです。ミクロネシアの経済は、漁業と農業がメインの産業となって経済を支えています。魚介類を日本へ輸出している割合が高く、他方で、生活必需品はアメリカ合衆国から輸入しているものの、毎年赤字貿易となっているとの課題は残されております。ミクロネシアはIMFに加盟していて、歳入の約半分がアメリカからの援助額いよって賄われているのが現実です。今後は漁業や農業だけに限定することなく、観光産業を活発化することによって経済の柱を育てていく計画を持っております。観光に注力するためにも現地での施設整備の必要性に迫られ、建築需要が高まってきている側面を見逃すわけにはいきません。建築が盛んに行われている結果、建築資材のニーズが著しく高くなり、木材市場が活性化してきているのは同国にとっては好ましい傾向と言えましょう。かねてより、ミクロネシアのカダム材は著名な木材として知られてきました。急激な伐採によってカダム材が枯渇することのないように、現地では植林計画が適切に実施されているのです。同国の木材市場の現況は近未来の経済発展への可能性を秘めております。